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        冷房病の予防と対策
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冷房病は、エアコンの使い方もふくめて、服装や食事、運動など、毎日の生活習
慣と深いかかわりがあります。予防や対策のために、まず自分の生活を見直して
みましょう。

(1)エアコンとの付き合い方
エアコンの設定温度を25~28℃程度にして、外の気温との差を5℃以内に保ち、
自律神経が正常に働ける環境にしておくこと。
ときどきエアコンを止め、窓をあけて外気をとり入れることも大切です。
また、エアコンの風に直接当たると、体温が急速に奪われます。風向きをコン
トロールし、吹き出す冷気に当たらないようにしましょう。

ただし、職場や電車の中など、エアコンの温度や風向きを勝手に設定できない
場所もあります。そうした場所では、自分なりの自衛策が必要です。

(2)冷房から身を守るものを用意する
大きめのスカーフやカーディガンなどを持ち歩いたり、薄手の腹巻、保温性の
高い靴下、レッグウォーマー、ひざ掛けなどを利用しましょう。
特に腹巻は、腹部を温めることにより全身の温度も上昇しやすいためおすすめ
です。

(3)食事は体を冷やさないものを
冷たい食べ物や飲み物で胃を冷やすと、消化力が衰えて体力が落ち、自律神経
が乱れやすくなります。温かくて栄養バランスのよい食事で、体を内側から温
めましょう。
また、体を温める作用のあるショウガ、ネギ、ニンニク、玉ねぎ、カボチャな
どを食べるとよいでしょう。
夏が旬のナスやきゅうり、トマトなどは体を冷やすのでなるべく加熱しましょう。

(4)運動や入浴で血流の改善を
長い時間同じ姿勢でいると、血行が悪くなり、冷房病にかかりやすくなります。
時々休憩をとったり、軽くストレッチをして、体の血行を促しましょう。汗を
かくのは体温調節機能を正常に保つのに効果があるため、ウオーキングなど、
軽く汗をかく運動を毎日続けるとよいです。

また、夏はシャワーだけですませてしまいがちですが、できれば湯舟につかり
ましょう。ぬるめのお湯でゆっくり半身浴をすると、冷えて収縮した血管が広
がり、体が温まります。

また、ストレスがたまると自律神経の働きが低下して、冷房病を起こしやすく
なります。ストレスをためないことが大切ですが、適度な運動や入浴にはリフ
レッシュ効果があり、ストレス解消にも向いています。