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高齢者に多い「熱中症」に注意しましょう。 梅雨から夏になると、熱中症で毎年多くの方が病院に運ばれていますが、その熱中症の 背景には脱水症が潜んでいます。脱水症予防は熱中症を予防するうえでも大切なのです。 ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★☆★ 脱水症とは ☆★☆*…*…*…*…*…*…*…*…*…*★☆★ 「脱水症」というのは、体にとって不可欠な体液が不足した状態を言います。 汗をかくなどして体内の失っていく水分量よりも、摂取して体内に補給していく水分量 の方が少ない場合に「脱水症」が引き起こります。 ただし、「脱水症」とは単なる水分の不足だけではなく、体液に溶けているナトリウム やカリウムなどの電解質も同時に失われた状態のことです。電解質には、神経、骨、 筋肉、臓器の機能を正しく保つ重要な働きがあります。 《体液の主な役割》 ●必要な栄養素や酸素を運ぶ ●不要な老廃物を運び出す ●体温を調節する ●恒常性(ホメオスタシス)を維持する 体液が減るとあらゆる生命活動が滞り、生命の維持に危機が迫ります。 ◆かくれ脱水症★ 自覚症状のない脱水症の初期状態を「かくれ脱水症」と呼びます。 脱水症は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴です。 脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気がつかないため、有効な対策が とられない場合が多くあります。しかし、脱水症を放置すれば、知らない間に熱中症 や熱中症の一歩手前の状態になり、命の危険もともないます。 |